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GPD診断とは

GPD心理診断 理論について


人の行動の裏にある「心理構造」と「成長の過程」を解き明かす


GPD心理診断は、日々の心の変化を“構造”として可視化し、再現可能な成長プロセスへつなげる実践モデルです。ここでは、理論の全体像(心理連鎖・成長段階・EQ・タイプ統合・実践プロセス)を示します。

1. GPD心理診断の理論構造(心理連鎖)


GPDは、思考傾向から潜在的な欲求を分析し、次の連鎖で人の行動を捉えます。

① 欲求 → 考えやすい傾向
② 考え方 → 起きやすい解釈・価値観
③ 解釈・価値観 → 生じやすい思い込み
④ 思い込み → 行動パターン
⑤ 行動 → 強みと弱点
⑥ 強み・弱点 → 起こりがちな課題

 

この因果構造をタイプ別に整理したものがGPD心理診断です。すなわち、個々の解釈・価値観・思い込みが行動をつくるという前提に基づいています。

2. 成長過程段階の心理理論(ピラミッド構造・5段階)

 

 

第1段階|自己欲求期

 

基質(気質・性格的基盤)を土台に、自我の欲求や想像で世界を捉える時期。欲求の充足を通じて自分を確かめようとする。

 

第2段階|他者期待期(受動期)

 

周囲や環境の影響が大きく、支援や承認を他者に期待しやすい時期。好き嫌い・苦手意識など感情が強く、価値観や思い込みが固定化しやすい。

第3段階|自信形成期

 

他者期待で固まった価値観を見直し、自己信頼を育てる段階。失敗も学びとして受け止め、視野と価値観を広げられると次へ進む。

第4段階|決断・実行期

 

目的を持ち、自ら判断して行動する段階。価値観の広がりと柔軟性が鍵。同じ考えや行動を繰り返すと停滞し、他者期待期へ戻りやすい。

第5段階|開拓期

 

自立した行動で可能性を切り拓く段階。自己と他者・社会との協働を楽しみ、影響の輪を広げていく。

 

 

3. 三層構造(感情・思考・行動)


ピラミッドは大きく下層:感情/中層:思考/上層:行動に分かれます。成長はこの三層の統合で安定します。感情が強すぎても、理屈に偏ってもバランスを欠くため、EQ(感情の成熟度)を指標として扱います。

4. 成熟と未成熟(EQによる違い)

 

成熟タイプ

EQが高く、客観的な自己評価ができる。価値観に縛られず、挑戦や失敗から学びを得る。

 

未成熟タイプ

EQが低く、他者への期待・依存が強まりやすい。感情や環境に振り回され、責任を自分の外に置きやすい。


GPDはEQと段階を併せて分析し、「今どこにいて、次に何が必要か」を明確化します。

 

5. 11タイプと成長段階の統合


GPDの11タイプは固定された性格ではなく、その時点の欲求・段階・心理状態を反映する動的構造です。成長・気づき・環境変化・人間関係によりタイプは変化します。継続的な診断で、

  • どんな時にどのタイプが出るか

  • 自分が最も安定して力を発揮できる「ベストな状態のタイプ」
    が見えてきます。

     

6. データ分析と再現性


12年間・約2,700件の個別カウンセリングで蓄積した対話記録・行動変容データを統計的に整理。

  • 感情表現・語彙・行動パターンの共通点を数値化

  • 各タイプの思考・反応傾向を定量比較

  • 複数ケースでの再現性を検証
    主観ではなく、行動の一貫性と心理構造の再現性に基づくモデルです。

     

 

7. 実践知から理論へ(現場で生まれ、理論と重なった)


GPDは学術理論の引用で設計したのではなく、現場の観察・検証から構造化された実践モデルです。その過程で、欲求段階、認知行動、内的動機づけ等の主要理論と自然に整合しました。理論通りに動かない“人間の揺らぎ”を前提に、感情の動き・思考のずれ・背景欲求を可視化します。

8. カウンセリング実践から生まれたプロセスモデル

変化の3ステップ(自己認識 → 行動認知 → 他者理解)

 

①自己認識:自分の解釈・価値観・思い込みを見つめる
②行動認知:思い込みが日常の行動や関係にどう現れるかを理解
③他者理解:違いを知り、関係の中で新しい選択を取れるようにする

心の構造を形成する5要因

  1. 基質によって発生しやすい解釈

  2. 周囲の発言・頻繁に聞いた言葉

  3. それらから派生する捉え方・考え方

  4. それに伴う感情

  5. 衝撃的な記憶体験


これらが強いほど、人は「自分をわかっているつもり」でも実は見えていない状態になりやすい(トラウマや記憶の視野が“世界の全て”に感じられるため)。そこで、

解放から再構築へ(実践プロセス)
 

  1. 記憶を吐き出す → 心の緊張が解け、聞くゆとりが生まれる

  2. 思い込みに気づく(自己理解) → 恐れや欲求、思考の偏りを自覚

  3. 行動と出来事の関係を理解 → 反応パターンを客観視

  4. 他者の心理を理解 → 感情的反応が減り、選択肢が増える

  5. 思い込みが外れていく → どう在りたいかが明確になり、行動が自然に変わる


この再現可能なプロセスを理論化したのがGPDであり、現場で人が実際に変わっていった道筋そのものです。

9. 応用と実践/GPD理論の本質


GPDは個人の自己理解だけでなく、組織のコミュニケーション改善、人材育成、配置最適化、教育プログラム設計にも活用できます。私はこれらの心理知識を教える講座を開催し、社員育成・自己成長のコンサルティングを行っています。



人を変えるのではなく、

自ら動く思考を育てる。

—— これがGPDの核です。

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